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zoom RSS 南方熊楠資料館に感動す

<<   作成日時 : 2009/05/20 13:15   >>

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和歌山県白浜にある南方熊楠資料館に行ってきました。

もちろん、熊野古道にも行きましたが、感動したのは熊楠資料館でした。ただ、古道の自然と比べるのは少し意味が違うかもしれませんが、それでも、本宮大社周辺はまちづくりをしようとしていて、どれも住宅展示場のようなけばけばしい建物ばかりで興ざめでした。あれでは、古道の自然が泣く感じです。県あるいは市のセンスの悪さが如実に出ています。

熊楠資料館は、白浜の突端にあり、どちらかというとまったく期待していませんでした。きっと、誰かが間に合わせに作ったようなチンケな建物があるぐらいだと思っていたからです。

でも、山の下にある入り口で驚きました。建物は見えず、いろいろな木々がうっそうと茂っていて、山全体が資料館の敷地になっていたからです。急坂を登り、途中で作業着を着て落ち葉を掃除している人に会ったのですが、その人にちょっと質問すると、響くように答えが返ってくるので、「よくごぞんじですね」と言うと、「私、ここの館長なんです、いや管理人かな」とのこたえ。その素朴さと朴訥さに、思わず熊楠を感じてしまいました。

朝8時半で、資料館はまだ閉まっていたのですが、それでも特別に入れていただきました。これもありがたいことでした。

資料館の屋上からは、熊楠が昭和天皇の訪問を受けた調査場所の神島(かしま)が一望できるほか、すばらしい風景もパノラマで迫ってきます。

帰りに山を下ると、館長さんはまだ掃除をしておられました。丁重に御礼を述べました。

写真の酒は「Kumagusu Minakata」です。熊楠の父が起こし、いまは子孫が引き継いでいる酒造「世界一統」がつくっています。ちなみに、この命名は大隈重信によるそうです。

「酒」には珍しく、酒の説明ではなく、熊楠の生い立ちやら粘菌についての説明があります。味はまだ試していませんし、あまり期待はしていないのですが、日本の誇る熊楠を伝えるにはいいと思います。熊楠を知る人は、まだ日本ではそれほど多くないからです。

鴎外、漱石などが当時渡航していますが、最も充実していたのは、熊楠だったと思っています。なかでも、漱石は熊楠と同年生まれですが、熊楠のグローバリズムと漱石のナショナリズムを比べると、漱石がロンドンで精神的にまいっていたのとは対照的に、熊楠は「NATURE」に日本人として初めて論文を発表するなど、子供のころに和歌山の野山を駆け回っていた自然の強さがあります。また熊楠は、神社合祀反対や柳田國男に対する民俗学的影響の強さからも、日本をも巻き込んだグローバリズムといえるのではないでしょうか。当時としては並外れた才能の持ち主だったことは間違いありません。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。熊野在住のてつと申します。
白浜の南方熊楠記念館、いいですよね。
私も何度か行きました。

南方熊楠では熊野ではとても有名な偉人ですが、全国的にはそれほど知られていないのですよね。
その点が残念です。
http://www.minakatella.net/
てつ
2009/05/20 23:04

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