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5月は、各業界団体の総会のシーズンです。 3月末が年度末のところが多いために、自然と5月末から6月に総会が開かれます。これは株式会社の株主総会でもおなじで、年に1度、信を問うということです。しかし業界の総会は株主総会とは違って、自分たちのコミュニティ内部の結束力を高めるための再確認ということでしょうか。 ところが、そうしたコミュニティにも、ほころびが見え始めています。少なくとも、昔ほどの勢いはありませんし、規模的にも小さくなっています。この写真は、ある総会に出席した政治家先生たちですが、逆に先生たちは例年より多く出席されています。理由は簡単です。危機感が蔓延していて、少しでも多くの票が欲しいため、以前よりも露出度を高めないといけないからです。 では、業界団体というコミュニティは必要ないのでしょうか。そんなことはありません。いまは天下りの受け入れ先や談合、税金がらみの無駄遣いを助長しているということで批判されていますが、業界なりの利害が必ずあるわけですから、団体は存続しないと何かの拍子につぶされることだってあるからです。 ただ、裏で政治や行政と結びつくのではなく、オープンに社会と渡り合うことが必要です。そうでないと、業界の利害追求だけが行われ、やれ賄賂や裏金ということになるからです。 昔から、職人組合やハンザ同盟などの協力団体は存在していますが、日本の業界団体もまったく同じ類のものです。ただし、それがいつのまにか悪用されるようになる。これは必然です。だから、50年ほどたてば、組織や規約を見直さないといけないのです。 道路公団などの公共集団だけではなく、日本では労働組合や農協などの弱者救済集団ですら形骸化し、社会に反する集団になる可能性があるというのは、いくら理念が正しくても、運営するのは人間であることを忘れた結果です。一度ご破算にするのがいいのでしょうが、既存のものをつぶすのはたいへんなエネルギーが必要です。だからこそ、もともとオープンで民主的な運営ができるような形態にしておかないといけないのでしょう。そのあたりは、日本に欠如している、ある意味での悪い文化といっていいでしょう。 いずれにせよ、すべてのコミュニティを問い直さないといけないときに来ているのは、まちがいありません。 みなとの偉人たち―時代への挑戦・海からの日本づくり
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