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連休に日帰りで鎌倉に行きました。 北鎌倉から歩くというお決まりのコースですが、天気が良かったため、沿道は人の数珠繋ぎでした。 円覚寺から東慶寺と、さほど感動もなくめぐり、というか、お寺は京都などでけっこう見慣れているというのもあります。こうして鎌倉五山第四位の浄智寺に入ったのですが、なんとここにはフランス文学者澁澤龍彦のお墓があったのです。寺の雰囲気も、寂れた感じがよく、とても好感がもてます。さすがに、澁澤の趣味、と感心しました。 澁澤は、ごぞんじのとおり個性派の文学者で、一般的にはサド裁判で知られていますが、おどろおどろしい史実や拷問器具などの記述で、その半端ではない衒学性は日本では希少価値といっていい人物です。 ところが、持っていったガイドブックには、澁澤のお墓のことは載っていませんでした。では、どういう情報が載っているかというと、「ここには自動販売機がたくさんあるので、ここで飲み物を買うといい」とか、「ここから下り坂になり…」など、アホなことです。なんというレベルの低さかと、あきれました。 これがガイドか、とガッカリしましたが、これも詮無い事なのでしょう、いまの日本では。 境内にはほかに、文芸評論家の磯田光一の墓もあるようでしたが、探せども見つからずでした。磯田は『比較転向論序説』等で知られますが、どちらかというと地味な人でした。 磯田の言葉では「自分は、思想の交差点にいつづけ、全世界を見通してやる…」といった感じのことを覚えています。 東京に着いたのは夕方近く。「ライオン」でビールを飲みました。 みなとの偉人たち―時代への挑戦・海からの日本づくり
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