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映画「ノーカントリー」を観にいった。 最終上映の1日前というきわどいタイミングだったが、たまたま毎月1回の映画の日だったので、1000円。安売りチケットがなく、正規料金かと思っていたので、得した気分。それでも、場内は6分程度の入りだった。 暴力シーンは超派手で、コーエン兄弟らしさが出ていたが、内容、なかでもラストの部分は難解だ。なんとなく、C・イーストウッド監督作品「ミスティックリバー」の感じ、つまり、「人はその運命に従って生きる」ということなのだろうかと考えた。いや、それをさらに純化させた「人には決まりきった人生しかなく、どうあがこうと、その道を行くしかない」という感じだろうか。 ということで、本当の意味を知ろうと原作にもあたることにし、ブックオフで幸運にも250円でゲット。幸運というより、この映画的に言えば「決められた運命」だったのかもしれない、などと、すぐに映画の影響を受けるのだが。 原作のタイトルは「NO COUNTRY FOR OLD MEN」で、確か、映画の字幕でも同じタイトルだった。意味は「老人にとっては生き辛い国、アメリカ」となる。原作も映画も1980年代の設定だから、この時代になってアメリカは大きく変化し、普通には生き辛くなってきたことを意味している。 原作と映画は大体同じで、バルデム演じる殺し屋の体現しているのは「世界の外」、あるいは「外の世界」、つまり「社会」でも「個人世界」でもない、もう少し大きな括りと言えようか。確かに、この殺し屋は、ヘアスタイルといいファッションといい、テキサス(アメリカらしさ)とは不似合いで、これもうまい演出だ。 ということで、こうした難解でディープな映画がアカデミー賞の4部門を取るというのは、やはりアメリカをバカにしてはいけないという証左であると感じた。それに引き換え日本…、というのはもう何も言いたくない。 みなとの偉人たち―時代への挑戦・海からの日本づくり
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