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写真は先日、東京の千鳥が淵で行われた戦没者に対する献茶の儀式の様子です。 献茶というのは、文字通りお茶を献ずることで、それ以外の意味はありませんが、写真のように厳かに行われます、当たり前のことでしょうが。 献茶はまさにティーセレモニーですが、この英訳は見事に言い当てています。野外で行われているので、文化という感じはあまりしませんが、お茶をたてる所作には、人間の動きの美しさや形の荘厳さには、日本の文化があります。 イタリアと違って、古いものをことごとく壊してしまっている日本ですが、唯一引き継げるのは、茶道や歌舞伎のような無形のものなのかもしれません。武道も無形のものですが、柔道など最近では国際化することでスポーツという枠に入れられ、お金が中心で、精神はどこかに行ってしまった感じです。 日本は崩壊過程をひた走っている感じですが、同じような時期に古代ギリシャではストア派が力を持ってきました。ストアは単なる「ストイック=禁欲的」ということではなく、「他人のために」とか「公共のために」という考え方です。結果、アテネは滅んだわけですが、危機的な状況になるとやはり「他人のために」という発想が必要なのでしょう。たとえば、古代ローマの皇帝はすべてストア派だったと、塩野七生さんはおっしゃっていました。つまり、社会が危機的な状況にあるときは、パブリックな考え方=ストア派でないと維持できないということです。 日本を維持するためにも「他人のために」という考え方が必要な気がしますが、みなさん自分勝手なようです。共通基盤もコミュニティもなくなり、滅びの美学の世界に入っているのでしょうか。 みなとの偉人たち―時代への挑戦・海からの日本づくり
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