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help リーダーに追加 RSS 公務員の天下り問題を解決するには

<<   作成日時 : 2008/02/05 16:53   >>

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公務員バッシングが絶えません。確かに悪い奴もいますが、だからといってすべての公務員を叩くというのはどうなのでしょう。問題は公務員を取り巻くシステムにあります。

たとえば、天下りというのがあります。確かに利益誘導があるから天下りは問題なのですが、解決すべき重要なことは中高年になった公務員の次の職場をどう確保すればいいかということです。

現在は、国の役人ならだいたい52歳ぐらいになると、ほとんどの同期はすでにその職場にはいません。残るのは課長クラスで、この人数は採用時の7分の1ぐらいでしょうか。それ以前にも肩たたきをされて出て行った人たちがたくさんいます。最終的に局長になるのはたった1人なので、当然その時点では同期の現役は誰もいません。

しかし、考えてみるに50代というのは民間でもどこでも働き盛りです。少子高齢化で、かつ平均寿命も長いのですから、なんとかして働く意欲や場所が維持できる仕組みをつくらないといけません。公務員というのは「お金」ではなく「国家」や「社会」のために働くという高貴な意識の持ち主のはずですから、そうした人がバッシングされているのを見ると、若い世代が公務員になりたいと思わないのは当然です。現実にも、公務員のなり手は大幅に減っています。

公務員の第二の就職口をつくる方法が試みられているようですが、どうもあれだと何もならないでしょう。たとえば、自分の専門がいかされない職場に行ったところで、役立つとは思えないからです。やはり、長年の経験や技術を活かすためには、同じ業界に行くしかないわけで、そうなると、結局は関連した業務が望ましいとなります。そうでないと、国家的にも技術やノウハウの継承ができないということで損失になります。

ですから、天下りではなく、同じ業務に少なくとも60歳までは従事できるようなシステムをつくるしかないでしょう。そうでないと、あまりにももったいない。日本を支えているのは公務員だとよく言われますが、特に国家公務員には優秀な人がたくさんいます。この人たちがなくなると、日本という国は本当に厳しくなるでしょう。

優秀だから悪いことも考えるのでしょうが、そうならないためには、オープンなシステムをつくって括っていくしかないでしょう。

以下は、2年前に亡くなられた優秀な公務員のお1人だった方に贈った追悼文です。

「好きにしていいよ」
 私が坂井順行さんと出会ったのは、会報誌をつくってくれないかと言われたときだった。平成11(1999)年の春だから、8年前のことになる。会報誌の名前も決まり、内容をどうするかだったが、それについては絶対に実行したいことがあった。それは坂井さんの対談だった。会報誌にありがちな硬いイメージと狭い仲間意識を払拭するために、いろいろなジャンルや新しい発想の風を誌面に吹き込む必要があると思ったからだ。
しかし、“港湾”という、どちらかというと狭い世界におられたので、いろいろな人と会うのが億劫なのではないかと推測した。とにかく説得すべく、緊張しながら赴いた。東京湾が一望できる部屋に圧倒されながら、なんとか説明を終えると坂井さんはたった一言だけおっしゃった。「好きにしていいよ」と。拍子抜けした。椅子からずり落ちそうだった。ほんとうに大丈夫なのだろうかという不安がよぎったが、ご本人がおっしゃるのだから、これ以上言うことは何もない。
こうして対談が始まり、22回にも及んだが、毎回、坂井さんは対談相手の著作や資料に目を通し、質問項目をつくられ、私はそれをチェックするのだが、それすらおこがましいほど、内容は完璧だった。心配は完全に取り越し苦労に終わった。ただし、たった一つだけ問題があった。毎回写真を撮るのだが、御存知のとおり、坂井さんは目が細く、しかも相手と話されているときはスマイルを絶やさないため、いっそう細くなって、いつも目を閉じている感じになり、シャッターチャンスが極めて少なかったことだ。
対談を終えると、だいたい二人で昼食をとり、私は相変わらず港湾に対する意見を述べるのだが、そのときもだいたい「うん、うん」とおっしゃるだけだった。歯がゆく思ったが、それでも私が考えた企画についてはほとんど取り入れていただいた。そのときも「好きにしていいよ」だった。
ところで最近になって、この言葉は「適当にやりなさい」ではなく、「一番重要だと考えていることを一所懸命しなさい」という意味だと理解するようになった。これを実践していたのは誰あろう坂井さんだったからだ。私もこれにならって、“好きにやっていきたい”と思っている。

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